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東北銘醸
東北銘醸は、1893年(明治26年)廻船問屋を営んだ初代が旧庄内藩酒井家から酒造技術を学び創業。酒名は金久(きんきゅう)。1930年(昭和5年)頃二代目に長男が誕生した時に初孫に改名。
1960年(昭和35年)金久酒造から初孫酒造さらに1963年(昭和38年)現在の東北銘醸株式会社になりました。1994年(平成6年)蔵の移転を機に条件が整わないと難しい生酛造りを全量醸すスタイルを確立しました。手間と技術を要する伝統的な製法にこだわる姿勢からなめらかでしなやかに食を包み込む懐の深さに特徴と誠実さを感じます。2018年IWC(インターナショナルワインチャレンジ)SAKE部門最優秀酒蔵賞受賞。
世界に日本酒が広がる中で食中酒として生酛造りの可能性がますます注目されています。
文芸評論・英文学翻訳家・小説家の吉田健一氏は―酒田の初孫という酒はもっと軟らかに出来ていて味も淡々として君子の交わりに似たものがありそれでいて飲んでいるうちに何だかお風呂に入っているような気持ちになって来る。―『酒肴酒』(光文社文庫)と表わしています。